格差社会、貧困、ワーキングプアを実感すること

損害保険の事故調査や事故サポート業務を行なう上で、どうしても被調査人との面談は避けられず、この仕事に従事してから述べおよそ数千人の人達と面談をしていますが、それはまさに幅広い人とお会いすることとなります。

ある意味では社会の現実を垣間見ることが出来るわけですが、そんな中でここ何年かの間により感じることは格差社会の現実と、ワーキングプアや貧困問題といえます。

交通事故の被害者面談の中でやはり気になるのは、休業損害についてどうしても所得の実態や生活環境についての情報を得る必要があるため、かなり踏み込んだ聴取を行なうことになりますが、そんな中で非正規雇用での就業実態を聞くと、あまりに厳しい現実を知らされることが何度もあります。

いわゆるワーキングプアというもので、そんな雇用条件の中で就業されているのか!しかし、そこから抜け出すことが出来ない現実があったり、あるいは交通事故で受傷したからといって、治療のためにそう簡単に仕事を休むことは出来ない!休んでしまうと職を失う可能性が極めて高くなる。などと訴えられると、世の中どうなってるんだ!と思わせられます。

また、生活保護受給世帯の方の事故もけっこうありますが、それはやはりシングルマザー世帯とか高齢世帯に多く見られます。
生活保護保護受給者に対しては、保険会社が慰謝料などの損害賠償金を支払ったとしても、それは余分な収入とみなされ、地方自治体に没収されてしまいます。
たとえば、自転車などの物的損害については、自治体によって8,000円程度の賠償金は受給者に支払われることがありますが、壊れた自転車は買い換える必要があるのでそれは当然でしょう。

もっとも生活保護については、たしかにどう見ても不正受給であろうと推測出来る受給者も存在していますので自治体も大変だと思いますが、この部分については今後しっかりした制度作りを徹底していかないと本来受給すべき人に行き渡らず大変な事態になる懸念が大いにあるといえるでしょう。

知人は昔、市役所でケースワーカーに従事してストレスから職を辞してしまいましたが、自治体のケースワーカーさんも大変だと思いますが自治体のみならず国がきちんとしたセーフティネットを作らないとますます大きな問題になると思われます。

その一方で盗難被害事故調査などになると、この人達はどうやってこのような生活が出来るのだろう?と思わせられることが多々あります。多くはホームセキュリティを施していても盗難被害に遭ったというものですが、これはプロの手口にかかるとセキュリティが作動しても隊員が現場に到着するまでに盗まれて逃走されますのである意味仕方ないともいえます。

広い敷地、大きな建物に居住され、被害品も高額貴金属類から現金まで。しかもなぜ1,000万円もの現金を自宅に保管しているのか?一般庶民には理解出来ない部分があるものですが、それは本人達の勝手として、この格差は何なのか?と思わざるを得ませんね。

たまたま1日に2~3件の案件が重なって、このような富裕層の方の調査のあとに前述のような環境の方との面談になると、まさに愕然としてしまうことがあります。

もっとも資本主義社会で、さらにもともと富裕層の方達と一般庶民とでは、そもそもの格差があるわけですから仕方ないといえば仕方ない現実。

しかし、一般庶民が賃貸住宅であれ、少々無理をしてローンを組んで住宅を購入し、夫婦共働きで子育てをしながら生活を維持するために一生懸命生きている現実の中で、かつてのような前向きさが無くなって、まさに今を生きるのに精一杯という状況が多く窺われるのが現実といえるでしょう。

自助努力といっても限度がありますが、年金制度で騙され(もっとも政府としてはバブル時代にすでに年金制度の限界を認知し、金融機関に年金型商品を販売するよう指示して国民にも自助努力を促していると反論するかも知れませんが、バブル以降、非正規雇用を促進し、実質的に減収になってしまった国民の多くはどこからどうやって自助努力の資金を調達出来るのか?)、雇用制度でも企業優先となり、アベノミクスで富裕層はより富裕になっていく状況を見ると、庶民は庶民なりに稼ぐ方法を考えるしかないといえますね。


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