高齢者の自動車運転による事故を考える

報道でもよく見られるように高齢者の自動車運転による事故が急増傾向にあります。つい最近も横浜市でなんと87歳の男性が運転する軽トラックが朝の登校中の小学生の列に突っ込んで男子小学生が死亡する痛ましい事故がありましたが、運転者は丸一日どこをどう走ったかわからないなどと供述しているそうで、これまた認知症の疑いがあるとのことです。

管理人も本業の関係で高齢者による事故調査に関わることが多いのですが、たしかに自動車は便利ですし、特に郡部にお住まいで交通の便が悪いとなると、手放せなくなってしまわれることは理解出来ます。

しかし、加齢とともに瞬間的な判断力の衰えとともに反射神経も鈍って来ますので、普通でも危険度が増すことに間違いないといえるでしょう。さらにそこに認知症が絡んでくると、とても正常に運転することは困難なわけですから、認知症の傾向が見られたら早めに運転免許証を返納して自動車運転から離れることは社会的な意味が大きいことは間違いないですね。

 

管理人もかつて父親が70代後半になって軽い接触事故を起こしたことをきっかけに父親から運転免許証を奪い運転出来ないように説得して運転を諦めさせましたが、これは正しい判断だったと思っています。

私自身はまだ正常に運転出来る状況にありますので問題ないのですが、それでも昨年の運転免許証更新の際に、ふと気付けば次の更新が67歳時、その次の更新は70歳を超えてしまうので自動車安全センターでの更新ではなく、自動車教習所での講習を受けて免許証更新になるじゃないか!
さらに75歳を超えるとその認知症のテストが加わり実地での運転講習を受ける必要があるとのこと。

それまでいくらも時間がないではないか!と認識した時に改めて歳取ったなあと気づかされる有様です。

まさに光陰矢の如しですね。

知人は何年か前、60歳になるかその前に、もう運転免許証の更新も何回出来るかわからないし、今後新車を買うことは無いだろうから思い切ってこんな車を買ってしまったと言っていましたが、その車はなんと「ホンダS2000!」
そんな車は普段街中で乗り回すわけに行きませんから、もっぱら飾り物になっていますが、みんなそれぞれに年齢を感じているわけです。

自動車については、今後自動運転アシスト機能の付いた自動車が普及していくものと予想されますが、完全な自動運転自動車までは時間もかかるでしょうし、その普及もどうなるかわからないのが実情ですから、当面はやはりある程度の年齢になると自動車の運転は諦めて運転免許証を返納するのが無難といえるでしょう。

昔なら子供世帯と同居するとかで、どこかに出かける際には子供に運転する車に乗せてもらうことも可能だったでしょうが、今は核家族で子供世帯とも離れて生活する状況が多いでしょうから、そうなるとまさに外出する足の問題が発生するわけですね。

やはり電車の駅に近いところに住むのが一番便利で楽なのか・・・。こんなことも含めて郊外から街中に戻る人も増えることになるのでしょう。

我々団塊世代は、若い頃からまさに自動車を日常の足として過ごしてきた世代といえますので、自分で運転して好きなところに行けるのが当たり前という方が多いでしょう。
こんなことを考えると、今のうちに出来ることはやってしまおうと改めて思うわけで、のんびりしている暇はありません。

今日は「立冬」ですが、本格的に寒くなる前に愛車の点検と、ドライブ旅行の計画でも立ててみるのもいいかも知れません。


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