なぜ政府はもっと詳細な情報発信・報道をしないのか?!

相も変わらずTVでは毎日、新型コロナウイルス感染者が何名になりました!とか死者が何名になりました!という部分のみを強調する放送ばかりが続けられており、さらにはGWの自粛要請の連発。大都市以外のところでは感染拡大の危険があるので来るな!などとまるで村八分のありさまになって、まさに日本中がおかしな状態になっていると多くの人が感じているだろう。

簡単に言ってしまうと、危機感や不安を煽るだけの報道になっていて肝心な情報発信がなされていないことが混乱の原因と思う。

20200430アイキャッチ

感染状況の報道として、単に感染者数が何名になりましただけではなく、政府の発表によると昨日の検査数が何件でそのうち陽性と判明した人が何名、さらにそのうち重症者は何名で重症者を収容するICUのベッド数の余裕などの情報は必要であるし、軽症または無症状の人は何名だった。また死亡した人は何名だった。とすべきだと思う。さらには感染者の出た地域、年齢なども報道すべきだろう。

そんな細かいことは局に伝えられていないなどというのは考え難く、厚生労働省では毎日ウェブサイトで数字を公表している。

しかし、我々のような一般庶民が厚生労働省のウェブサイトに行っていちいちそんなデータを確認することはまずないのが実情で、そういった情報を出すのがTVの役割ではないのか?特にNHKは公共放送であり全国にローカル局を持っていて、TVでもローカルニュースをやっているのだからそうするのが当然と思うが一向にそんな気配は見られない。

2020年4月29日厚生労働省発表の数字では、

200429厚生労働省新型コロナ国内発生状況(入退院状況)

200429厚生労働省新型コロナ国内発生状況(入退院状況)-02

厚生労働省新型コロナウイルス発生状況(2020年4月29日)ぺージ

ここでは、国内事例として入院治療を要する者等として11,427名とあり、そのうち軽から中等症の者(無症状を含む)として5,600名、人工呼吸又は集中治療室に入院している者として306名などとあり、退院した人は3,357名、死亡した人は389名となっている。

なぜこのような数字を報道しないのか?!そのうえで注意すべき点を喚起すべきではないのか?

厚生労働省のサイトではさらに各都道府県別でもきちんと数字が公表されている。

20200429 新型コロナウイルス感染症(国内事例)の状況

新型コロナウイルス感染症(国内事例)の状況(PCR検査陽性者数の累積)(単位:人)

上位のところをピックアップしてみると、

20200429 -02(上位ピックアップ)新型コロナウイルス感染症(国内事例)の状況

一般庶民としては、そのような数字を見ることが出来たら、現状ではこうなのだ、重症になったらICUの数が不足しているとか、自分の住んでいる地域ではこんな状況で死亡率はこの程度になっているなどの状況がわかり、それならやっぱり注意すべきなのだとかが理解出来るだろう。

やみくもに感染者感染者とだけ報道されても実態がわからない。

さらに重症になってしまったら、人口呼吸器やICUでの治療が必要になるとするなら、ICUなり人工呼吸器装置の付いた病室はいったい何部屋あって、当然それは新型コロナウイルス感染症患者だけではなく、従来からの重病や事故によって入院している患者さんによってすでに使われているのだから、現状ではこの程度の余裕しかない!などの情報を出されないとまったくわからない。

感染したら誰もがあたかも重症患者になるような不安を煽る報道はいかがなものか。

新型でよくわからないウイルスには違いないものの、現状わかっている範囲ではこのようなものであるが感染対策は注意が必要なので、みなさん注意をされたいとするのが当たり前ではいないのか。

実態といえば、新型コロナウイルス感染症(武漢ウイルスなどといったほうがわかりやすい)そのものについて、そもそも論としてこの感染症自体がまだまだ完全に把握されていない部分があって、そのため政府(専門家会議)でもきちんと情報を出せないのだろうが、判明した範囲からの情報は素早く情報提供すべきであろう。

 

民間は頑張っている

一般庶民が役に立つ情報を求めるのは当たり前で、本来なら政府が率先して提供すべき情報を民間ベースで頑張っておられるところがある。

今日(2020年4月30日の毎日新聞朝刊では、

20200430・毎日新聞記事01(COVID-19 JAPAN)[

このような記事が掲載されていたが、このような情報は本来政府が出すべきものだろう。

また、スマホアプリのSmartNewsでは、「新型コロナウイルス情報マップ」という情報が出されている。これは4月20日から提供されているようだが、全国の自治体、企業、メディアなどが公表した感染事例を基にマップ上でわかるようになっている。

SmartNews社・コロナマップ(20200430)

SmartNewsサイト・新型コロナウイルス情報マップ20200430

先日、TV東京の番組でスマホアプリで似たようなサービスを上海で展開し感染予防に役立ててtいると紹介されていたが、これなども参考になる情報サービスといえるだろう。

いまや新型コロナウイルス感染症ではなくコロナ恐怖症だ!

これだけ混乱がひどくなってくると、新型コロナウイルス感染症というより不安と恐怖感を煽られて単なる「コロナ恐怖症」に陥ってしまっているのではないか?と思ってしまう。

病気に対する怖れより、人の心が荒んで普通の心理状態を保てず、今までの当たり前の生活を送ることが出来ないようになってしまっているといえるのではないか?

国を治める政府は、社会を安定させるためにもっと、きちんとした情報をより正確に早く一般庶民に提供するために各報道機関に情報をだすべきと思うが・・・。

自粛を要請するためとして以前に専門家会議で定義していた3蜜(密閉・密集・密接)の定義はその後どうなってしまったのか?今やとても密閉とはいえない公園や海、山といった屋外に出ることも自粛となってしまった。

ウイルスが人と人との間だけではなく、いわゆるモノにも付いてそれが2~3日から数日は生きていて、そこから感染する可能性があると指摘されているが、それなら、以前は3蜜といっていたが今は状況が変わったので、このようなことにも気をつけてもらいたい!と報道すべきだろう。

 


 

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