新型コロナより怖いコロナ恐怖症

今回の新型コロナウイルス感染症騒ぎについては、日本中はもとより世界中がコロナ恐怖症に侵されているといって良いだろう。

新型コロナより怖いコロナ恐怖症

新型コロナウイルスに感染する恐怖、不安をあれだけ煽り続けると新型コロナウイルス感染症そのものに対する恐怖感は簡単に薄れることはなく、またすでに休業自粛要請による社会的経済不安のほうが大きくなっている。

当初はインバウンド需要に関連していた事業者が深刻な状況に陥ったことが知られているが、もはやある意味ではすべての産業に影響が出ることは必至であり、そのことで打撃を受ける人達が新型コロナウイルス感染症による発症者より圧倒的に多くなることは明白で、これからをどう凌いでいくかが重要な問題になっているといえよう。

こんなブログを書いている管理人自身も4月以降クライアントからの新規発注がなく、4月度はなんとか以前からの手持ち案件を消化して売上を確保したものの、現状では来月以降の入金予定が見込めない。
この点については政府の発表した事業継続給付金申請を行なって当面カバーするとしても、その金額でいつまでもつかわからない状況にあり深刻な事態になっている。
中小零細企業企業200万円、個人事業主100万円なんて金額は業種や事業規模によっては1ヶ月分にも満たないところも多いだろう。

実際のところ、現状の事業継続金でカバー出来る事業者は極めて少ないと思われ、それぞれに対応を迫られることになってしまう。

はっきり言って、官僚や国会議員など、収入面で今回の新型コロナウイルス感染症騒ぎでもなんの影響も受けない人達に一般事業者の実態がわかるはずがなく、結局は自助努力を求められることになってしまうだろう。

にもかかわらず国民の多くはなんかのんびりしていて、こんなんでええんか!と思ってしまう事業経営者が多いと思う。

わずか3ヶ月半あまり前からのことだが、今更過去を振り返って文句ばかり言っていても仕方ないので、なんとか前向きに考えようと思うものの、ついついなんでこんなことになってしまったのか?について大きな疑問が残ってしまう。

そもそもの発端は中国武漢で発生した今回の感染症だが、その中国がいきなり武漢を都市封鎖したことで、その映像がネットで発信され、「これはただごとではないかも知れない」と世界中が感じたことだろう。

実際、今回の新型ウイルスについては当初なんの情報もなく医療関係者もとりあえず手探りで対応する形になったことは仕方ないと思う。
しかし、その後は時間の経過とともに感染者と死亡者数を見ると、従来の新型インフルエンザなどと比べても極めて重大な感染症とは思えず、結局はこのウイルスについてもウイルスが消滅することはなく、インフルエンザウイルス同様に今後もずっと存在し、特に寒い時期になると流行するものと判断され、それなら我々は従来行なっている外出先から帰ったら手洗い、うがいなどの習慣をそのまま続け、さらに以前より注意を払うことで対応するしかないのではないか?と思ってしまう。

それを今回の新型ウイルスについては、感染したらあたかも誰もが重症になり死亡に至る重大な病気であるような報道を繰り返し、詳細な情報発信もせず単に感染者が何名になったとか死者が何名になったとかばかりを伝えていた。

各報道機関は政府発表の資料を基に情報発信するのは仕方ないとしても、どこの放送局もおしなべて同じ内容を繰り返し、そんなことを朝から晩まで流されたら見ている者は洗脳されてしまう。

政府が設けた新型コロナウイルス感染症専門会議メンバーは当初医療関係者ばかりであり、医療関係者ならウイルスを抑え込むことを主体に考えるわけだから、それはまた仕方ないであろう。
しかし、政府は行政を担うわけだから、自粛要請(これが我が国の国民性から言って実質強制と同じ)を発出するにあたって、経済的な影響が甚大になることは容易に判断出来たであろうと思うが、そこが前述のように経済的になんの影響も受けない人達には実態を理解することは困難だろう。

その点を野党議員などに期待するところであるが、これも同様に自身にはなんの影響も出ないとなるとそれは無理というものだろう。実際国会中継のTVを見ていてもなんのインパクトもなかった。

それなら、今回の検察庁の定年延期問題のようにネット上で多くの国民が批判し、政府もとりあえず一時棚上げしたように、国民の多くがもっと声を上げるべきだったのではないかと思うが、あまりにも新型ウイルスに関する詳細な情報発信がなされず、誰もが怖い怖いになってしまったのだろう。

医療崩壊にしても、新型コロナウイルス感染症に対応する病院では、その医療関係者が大変な目に遭い、ごく一般のいわゆるかかりつけ医のような開業医は逆に患者数が少なくなり影響を被っておられると聞く。

従来、患者は発熱などの症状が出て、少しの期間は自宅で様子を見るが熱が下がらないとかになると医院に行って診てもらい、そこで医者が診察をして傷病名を特定して治療する形になっている。
それが今回はなぜ保健所に電話をして相談のうえ、関連施設での検査をしたうえで判断としたのか?

保健所だってえらい迷惑な話で、第一電話をして相談など誰が決めたのか?!保健所の職員は医者じゃあるまいし、わかるわけがないがな。

自粛要請にしても、5月1日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の発表したデータでは、

人にうつす目安としていた再生産数は、4月1日はすでに1を下回っている。

実効再生産数
また、発症数にしても自粛要請を出した時点ではすでにその数が減少に転じている。

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の発表したデータ

新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 5 月 1 日)

こんなんで自粛要請を発出する必要があったのか?と誰もが思うだろう。

もっとも自粛要請を出したからその後少なくなったのだ!と必ず言うだろうが、それならGW明けの解除はどうなったのか?と反論されるに違いない。

自粛警察などという言葉が出たが、あんな行為はなかには騒ぎに乗じていたづらのようにやった者も居ると思うが、本当に病気を恐れて自分なりの正義、正論で行為に及んだ人達と推測される。
しかし、その根本は不安、怖れであり、きちんと情報を出して混乱を出来るだけ起こさないようにしていれば、そこまでの騒ぎにならなかっただろう。

ぼやき出すとキリがないので、このへんでやめるとして、いずれにしてもこれからは経済面でも以前のような形に戻ることはないこと間違いないので、それに対応していくことになる。

しかし、ある意味では今までの方向性を見直すいい機会になったとも言え、いろいろな意味で良い方向に向かうことを期待したい。

 


 

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