老後生活を考える①
「シニアライフ」という表現をすると、なんとなく豊かで心配のない生活のイメージを受けますが、その表現が「老後の生活」となるととたんに近頃の報道などでよく見かける「老後破綻」「老後破産」や「下流老人」など老後についての暗いイメージになるのは私だけだろうか?
きちんとした企業に定年まで勤め、それなりの退職金もあり年金も満足とはいえないまでもなんとか生活出来る状況を確保したにもかかわらず、ご自身や家族などが突然の病気に見舞われ予想外に治療費がかかったとか、親の介護などに関連して出費がかさみ、そのために老後の計画が大きく崩れてしまった。
あるいは年金受給額そのものが少なく年金だけではとても生活が成り立たないが、働くといっても満足に働けるところが見つからない。など様々な問題を抱えておられる人が極めて多いのが実情ではないか?と考えられます。
管理人自身も現在は幸いにも自営業としての仕事を持ち、なんとか生活を維持させている状況にありますが、これとてたとえば病気や大きな怪我などになった場合や、仕事が無くなればたちまち仕事が出来なくなり、同時に収入が途絶えることとなります。
すでに年金受給を受けながら働いておられる方々も同様に働けなくなったら収入減もしくは収入がなくなり、年金だけでの生活が成り立たないのであれば、たちまち生活に影響が出て貯蓄などの資産を取り崩してしまうと破たんに追い込まれることとなる危険性と隣り合わせているといえるでしょう。
こんな不安を抱えながら、なにが豊かな老後の生活か!
長年年金保険料を払い続けて、いざ年金受給となると受給額では生活出来ないではないか!こんなはずじゃなかった!
などとボヤいてもなんの進展もありません。
しかし、現実に生活していかなければならないわけですから、我々各個人がなんらかの解決法やしのいでいく方法を考えるしかない状況にあると認識せざるを得ませんね。
と、まあこんなことを書いていると悲観的な状況を上塗りするように悲観的な気持ちになってしまいますので、ちょっと休憩してお茶でも飲んでからゆっくり進めましょう。
暗い気持ちになる、後向きになる、悲観する、誰もあることですが、そればかり考えてしまうとまさにその人そのものが暗くなってしまい前を向こうとする気力がなくなります。
「病は気から」この言葉は言いえて妙と思います。
病気にはさまざまな要因があり、なにが原因で発症するかわかりませんが、脳のバランスがおかしくなり自律神経に支障をきたすなど少なくとも気持ち(心=脳)が身体そのものに大きな影響を与えることも間違いないでしょう。
したがって、ある意味では開き直ってしまって楽天的に考えるのも大切でしょう。
「何ともならん!もうあかん!」と「何とかなるわい!」とでは気持ちのうえで大きな違いがあると思います。
「そんなきれいごとを言っても、とりあえずこれからの老後生活資金や!問題はお金!それをどうするかが大問題でネットで情報を求めたらこのページにたどり着いた。そうしたら気持ちの問題?アホか!」
と叱られそうですが、まあまあ、まずは気持ちの問題としたわけですのでご容赦ください。
そうでないと前述のように前向きに考えることが出来なくなり、同時に冷静な判断も出来なくなります。
すでにリタイヤされて、現状やむを得ず気に食わないアルバイトやパートの仕事に従事しているがおもしろくない。あるいはもうすぐリタイヤだが、今後どうしたらよいのか?と思案にくれている方。
まず、ご自身が長年勤務されてきた中で、自身に培われた技術、知識などを活かして自分に出来ることは何だろう?と改めて考えてみるのはどうでしょう。
長年のキャリアの中で身に着けた技術や専門知識は、誰でもが持てるものでありませんね。それはある意味では武器といえるでしょう。これを活かす方法を考えてみるのは一つの方法といえるでしょう。
それは仕事だけではなく、たとえば勤務しながら長年続けてきた趣味の世界からのものでも構わないと思います。とにかく、とりあえず自信を持って自分に出来るものは何か?を書き出し、それを活かすにはどうしたら良いか?を考えると少なくとも多少は前向きになれるのではないかと思います。
続きは次回