老後生活を考える②

前回、長年のキャリアの中で身に付いたご自身の技術や知識を活かす方法が何か無いか?を考えることがまずポイントとしましたが、そこにはプロとして通用するだけの専門技術あるいは専門知識が必要になることは言うまでもありません。

それはハードルが高い!と思われる方もおられるかと思いますが、しかしよく考えてみてください。
ご自身が長年積み重ねて来られた仕事の中で得た技術や知識は思いのほか他の人との差別化になることもあります。

ここでも「あかんわ!」ではなく「これは何とかならんか?」を真剣に考えてみるとなんらかの活路が見いだせるかも知れません。

ここでは恥ずかしい部分も大いにありますが管理人自身の経験を書いてみたいと思います。

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実は私は40代半ばに一度破綻を経験しています。挫折して、とりあえず当面の生活費を稼ぐために近距離、中距離のトラックドライバーとして運送会社に就職。しかし、その運送会社は2年ほどで業務縮小とのことでその職を失うこととなりました。

再び職探しになったわけですが、たまたまその頃はWindows98が発売される直前であり、インターネットの世界に興味を持ったことからPCを購入しWebサイト(ホームページ)作成などを独学、さらにWordやExcelについての独学をして今後を考えていると、たまたま某大手調査会社の調査員募集を見つけて応募。PCが使えることが最低条件とのことから独学での知識が幸いして業務委託契約となりました。

当時はWordはもちろん、PCについての知識を持っている社員や調査員も少なく従来のワープロなどで報告書を作成する調査員も多くおられたことを記憶しています。

損害保険事故調査(主に交通事故に関する調査)の仕事は面白く、的確な調査とともに報告書(レポート)の書き方が重要な要素になることを体感し、レポートの出来によって他の調査員より多くの報酬を得られることを経験しました。

その後、調査の仕事の傍らインターネットでの仕事に浮気した時期もありましたが、他の弱小調査会社からオファーを受けてその調査会社での仕事を受け、直接保険会社社員との対応などから調査力とレポートのクオリティを高めることが出来ました。

しかしその調査会社は3年ほどで破綻し、ここで再び仕事を失う危機に直面することとなりました。すでに60歳!

結果的には現在業務委託契約をいただいている保険会社との契約が成立し、その後は独立して調査業の継続とともに別の調査会社立ち上げに関与し、その会社のスタッフとしての業務を平行して行う形で仕事を続けることが出来る状況にあります。

仕事を失う危機に直面した時にハローワークなどで職探しも経験しましたが、まさに求める仕事などはなく給与にしてもとても現在の生活を維持出来る水準のものではありませんでした。

幸いなことに、たまたま取引のあった保険会社との業務委託契約が出来たとはいうものの、そこには10数年におよぶ自身の調査に関する能力とわかりやすく的確なレポートを作る技術があったからこそと考えています。

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事故調査の仕事の中で、当然さまざまな人との面談が発生するわけですが、そんな中でも80歳を超えた今でも染色の職人として自営し職人も雇ってはつらつとして仕事をしておられる方や、高齢にもかかわらず仕事に取り組んでおられる方、あるいは製造関係の仕事に長年従事されたあと定年となられたものの、その技術力を評価され定年後も以前の会社に引き続き勤務するよう依頼され働いているなど多くの高齢の方に会い、その方々がいずれもお元気で活発であるのを目の当たりにしてきました。

しかし、一方で同じ高齢の方であっても、裕福な環境におられるものの特に病気でもないのにお元気がない方にも何人もお会いしています。

このようなことから、やはり年齢を重ねてもなんらかの目的を持って「動く!」ことが重要で、それが収入のために働くとなっても「好きな仕事」「得意な仕事」に就くことは精神的な面でも大切と痛感しています。

好きな事、好きな仕事、興味の持てること、興味の持てる仕事でなければそのことに対して学習する気にもならないでしょうし、スキルが上がるはずがありません。

リタイヤする前に延々と嫌々仕事をしていたというような方を除いて、大概はその仕事についての知識や技術は身につけておられることと思います。

それを活かせる方法を考えることは、精神的な意味でも大切ではないかと考えます。

得意分野、好きな仕事なら仕事そのものも苦にならないでしょうし、さらにスキルを高めたいと思う方向性を持つことも出来るでしょう。芸事もそうですが終わりはありません。

「そんなん言うても現実は厳しく、あらへんわ!」と切ってしまえばそこで終わりになってしまいます。
「なんかあるんじゃないか?」を考えてみることは前進のきっかけになるかも知れません。





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